「アオハル」というプリ機のプレゼンスに感嘆している
こんな記事誰が読んで誰に需要があるのだろうか。
いきなり私のような野郎が『「アオハル」ってプリ機がスゲーんだよ!』と鼻息荒く語る様を見て皆さんの目にはどのように映るのだろうか。
おそらくそっとブラウザを閉じるだろう。
自分だって多分そうする。ナニ?新手の宗教勧誘?最近流行りのナンパ術?
月曜のの昼下がり。茹だるような暑さの中、人込みを縫って駅へと向かっていた。
「ちょっとよろしいですか?」
このクソ暑い中よろしいわけがないが「はい」と、声した方向へ顔をを向ける。
振り返ると、見て呉れのいい男が微笑んでいる。上背があり血色がいい。
こんなにも暑い中男は汗1つ流さず佇んでいる。
『「アオハル」というプリ機をご存じでしょうか?』
「いえ、残念ながら存じません。」
適当に返事を返し、ついでに踵も返した。予想外の質問内容に多少は戸惑ったが、こっちは一刻も早く帰路に就きたいのだ。アオハルだか田吾作だか知らんが知ったこっちゃない。
しかし、なぜ自分に声をかけたのだろうか。
声をかける相手なんぞそこら辺にいるではないか。
しかもなぜプリクラの話を振るんだ?
チラと振り向くと、あの男はまだそこにいた。
立ち登る陽炎が手招きしているような気がして先程返した踵を180°反転させる。
何、つまらない話だったら先のように切り上げればいいだけのこと。
好奇心が暑さを上回った瞬間である。
時刻は12時半を回った。
相変わらず照りつける日差しが太々しい。
しかしながら私の心境は変わってしまった。
「あの、すみません。さっきの話ですが」
「あぁ、やはり興味があるようで?」
「でしたらどうぞこちらの車に乗ってください。すぐお連れしますので。」
言われるがままに乗車したが、眠たくなってきた。いきなり涼しい空間に移ったからか。
ここは睡魔に身を委ねるのもいいだろう。
_____________目を覚ますと狭い部屋にいた。
記憶が曖昧だ。
たしかプリ機がどうのこうので………
突然部屋に無機質な声が木霊する。
「これから皆さんには殺し合いをしてもらいます。」
一度目のあの突拍子もない質問はこちらの興味を誘う為のブラフだったのだ。
さぁデスゲームに参加させられた男の運命やいかに!
で、なんでしたっけ。
そうそう、アオハルのどこがすごいのかだっけ。
えーーーーっと
アレだアレ。
なんかすごいんだよ。